ワイシャツを選ぶ上で一番重要なのはサイズになります。スーツ同様にジャストサイズが基本です。
スーツもそうですが、自分の体型にフィットするワイシャツを着ていると、それだけでかっこよく見えるのでぜひジャストサイズを選んでください。
ジャストサイズといってもワイシャツもどこをどう合わせればいいか、わからないという人が多いと思うので今回はワイシャツの選び方をご紹介します。
ワイシャツの成り立ち
ワイシャツと一口に言っても様々な種類のものがありビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着られる非常に利用頻度の高いものです。
「ワイシャツは下着?」スーツに詳しい人ならこんなことをどこかで聞いたことがある人も多いと思います。
そもそもワイシャツの起源はその昔、貴族の時代には汚れや汗を防ぐ肌着として扱われていました。
その当時は襟やカフスが外すことができて今のインナーシャツのような存在だったのです。
このような由来からジャケットを脱いでシャツ一枚になるのは肌着を見せていることになるのでふさわしくないと言われています。
またシャツは肌着なのでインナーシャツを着るということも本来ならありえないことです。
透けて地肌が見えてしまうのも、肌着だから致し方ないし、肌着だからそもそも見えてもいいものなのです。
素材としては、貴族時代にはシルクやリネンが使われていました。しかし、高価すぎて実用性に欠けるので現在は綿が主流となっています。
サイズの測り方
一般に売られているシャツは首まわりと裄丈でサイズを合わせるところが一般的になります。
しかし市販ワイシャツは、マッチョ体型だと首まわりに合わせると袖が短くなってしまったり、逆に袖を合わせると首が入らずに第一ボタンが締められないといったことが多いですよね。。。まわりでもよく見かけます。。。
首まわり
首まわりは着てボタンを締めたら指一本から二本分のゆとりがあるものを選びます。
袋に入っていて試着のできない場合には自分の首まわりから+2〜3センチを選びます。
あまり大きすぎると首元がだらしなく見えてしまいます。襟は顔に近い場所にあり、印象に残るので首まわりはきちんと合わせたものを選びましょう。
第一ボタンを外してネクタイをしめている人をよく見かけるのですが、だらしなく見えてしまいます。
特にアスリートの皆さんは自分の体型にワイシャツが合っていないのか、ほとんどといっていいほど、このような着こなしをしているので首まわりのサイズはきちんと合わせて買いましょう。

裄丈
裄丈とは首のつけ根から肩を通り、手首の骨の出ているところまでの長さです。(首から肩までと腕の長さで体半分の上半身の長さです。)自分ではなかなか測りにくいところなので、お店に行ったときに測ってもらい、どこかにメモしておくのがいいと思います。

天然素材のものは洗濯していると若干縮みますので、その分2〜3センチほどゆとりをもって買うことをおすすめします。
袖は腕を降ろした時に手首の骨の出ているところが隠れるくらいがバランスがいいです。
ジャケットをきたときに1〜2センチほどワイシャツの袖が長くはみ出すように着ます。
袖は少し長いくらいでもカフスを止めると手首で止まり、ずり落ちてこないのである程度サイズが大きくても大丈夫です。
パーツごとの選び方
襟
顔の近くにあるので襟によってだいぶ印象が変わってくる大事な場所です。
実は体型によって選ぶものも変えたほうがいいので特徴にあった襟を選んでください。
首が短い人におすすめなのは、襟の小さめなものです。
小さい襟は襟高が低いので、首の露出が増え首が長く見えます。
逆に首の長い人は大きい襟を選ぶと首の露出が少なく、バランスがいいです。
同じように台襟の高さも首の短い人には台襟の低いものを、首の長い人には台襟の高いものがバランスが良くおすすめです。
襟の形は首の短い人はワイドカラーなど開きの広めのシャツ、首の長い人にはナロースプレッドなどの開きの狭いシャツがバランス良く見えます。
アスリートの皆さんは体型がガッチリしているので、基本首が短い人と同じような着こなしだとバランスよくかっこよく着こなせます。
袖
袖のカフスのサイズが理想的なのは指一本が入るくらい余裕のあるものです。指一本くらいだと、ややきついくらいの感じになると思います。
袖の長さを正しい位置でキープするのにベストな太さです。
腕を下に下げた状態で手首の骨の出ているところくらいのものを選びます。
スーツのジャケットを着ると、ワイシャツのほうが1〜2センチほど長く、はみ出すくらいのものがちょうどバランスよく揃えられています。
生地
着心地や見た目に大きく影響し、素材も用途によって変わってきます。
綿素材・・・見た目に高級感があり肌触りもいいものは綿素材になります。
番手と呼ばれる生地の糸の太さが大きい数字がより細い糸でできており、肌触りも良く、見た目にも高級感が出ます。
デメリットとしては天然素材なので他のものと比べるとどうしても少し高めになってしまいます。
ポリエステル混・・・形状記憶シャツに使われています。
洗濯をしてもシワになりにくく、お手入れのとても楽なワイシャツです。
合成素材のため比較的安価に手に入れることができます。
また、最近では形状記憶でも綿100%のものも出てきています。
マッチョにこそおすすめオーダーワイシャツという新しい選択肢
一般的に売られている市販のワイシャツは、当然一般の人の体型に向けて作られており、わたしたちのようなアスリート体型に向けて作られているわけではありません。
市販のワイシャツの首まわりと裄丈だけ合わせても他の部所がほとんど合わなくしっくりこないのです。
ベンチプレスで鍛えた胸筋はきつく、ダンベルで鍛えた肩から腕まわりにもゆとりがありません。逆に絞れたウエストはゆとりがあり、生地が余ってしまいます。
若い頃からマッチョ体型の人は不幸にもワイシャツとはこんなものだと勘違いしている人もいるかもしれません
そこでオーダーで作るワイシャツがおすすめになってきます。
オーダーワイシャツになると、首まわりと裄丈だけでなく、肩幅や胸囲、胴囲や着丈など各パーツを細かく測って調整し、体にジャストフィットしたワイシャツが作れます。ジャストフィットしたワイシャツだとスッキリとした体のシルエットで見た目も圧倒的にきれいです。
マッチョであればあるほど一度ジャストフィットしたオーダーワイシャツを着てみてほしいです。今までとは見た目も着心地も圧倒的に変わり、まわりからの評判も一気に変わっていくはずです。だまされたと思って一度試してもらうのもひとつです。
今日は一般的に売られているワイシャツの選び方を書きましたが、今度マッチョ体型向けにオーダーワイシャツの選び方も書いていきたいと思います。