わたしは街を歩く際によく歩いている人の着こなしを観察しています。ちまたではこのことを人間観察と呼んでいます。
スーツ姿で一番印象に残るのは肩回りです。しかし、いつ見てもこの肩回りが合っていない人が非常に多いということに気づきます。
その肩周りが合っていない理由としてはほとんどの人が既製のスーツを着ているからです。
でも、買うときにはお店できれいに並んでいるのを買っているし、試着も必ずしているよ、とみんな考えると思います。
それでも肩周りが合わない理由は??
既製スーツの多くというのはハンガーにかかっているときにきれいに見せるように作られており、着たときに体にフィットしてきれいなフォルムになるように出来ていないのです。
それというのも体にフィットさせるジャケットとハンガーに並んでいるときにきれいに見えるものは少し形が違ってくるのです。
体にフィットしたジャケットだとハンガーにかけた時に腕にシワが入ったりと美しく並びません。
当然みなさんが買うときにはジャケットはきれいにハンガーに並んでいます。
その時に少し形が崩れているのときれいに見えたほうとどちらが買いたいと思いますか?
きれいに並んでいるジャケットの売れ行きが良くなるのは明らかですよね。
売上を高めるために仕方のないことなのです。しかし、われわれ買う側からするとそんなことより体のサイズに合ったものが欲しいと思うものですよね。
ジャケットの動き
ジャケットの腕は大胸筋がある前方には大きく動かすことができますが、後方にはあまり動かせません。
日頃から鍛えているマッチョの皆さんは詳しいと思いますが、腕の可動域というのは前方135度に比べ、後方は40度です。
一方でジャケットの作られ方を見てみると、腕の可動域に合わせてアームホールを作ると前側が長い楕円形にならなければいけません。
袖を通して窮屈に感じる場合にはアームホールの形が腕が合っていない場合があります。
みなさんのようにマッチョで胸板が厚い体型のいい人はアームホールの位置が体の後ろ寄りにつけなければいけません。
どんなジャケットを選ぶといいの??

そんな中でも比較的海外メーカーのスーツになると体にフィットするようなフォルムで出来ています。
通常ですと、体型が日本人と欧米人では遥かに違うため体型にフィットせず、きれいなフォルムにならないことが多いのです。
そんな中でもみなさんのようなマッチョ体型だと比較的欧米人の体型に近いので、他の一般の人に比べたらきれいに着こなせると思いますので海外製のスーツを選ぶといいと思います。
もうひとつは少し高くなってしまいますが、オーダージャケットもあります。
オーダーと言ってもイージーオーダーからフルオーダーまでいろいろあって出来上がりが全然変わってくるので気をつけなければいけないのですが、オーダーの話しはすごく長くなってしまうのでまたの機会に詳しくお話ししますね。
なで肩といかり肩の違い
ところで肩の話しが出てきたのでおまけに、肩の形で「なで肩」「いかり肩」というのを聞いたことがあると思います。
どのような肩を「なで肩」「いかり肩」というかご存知でしょうか?
この基準は首から10センチのところで3センチ以上下がる人は「なで肩」と呼ばれ、それ以下の人は「いかり肩」と呼ばれます。
背中の僧帽筋の発達している人は「なで肩」になりますね。
