普段は強そうでたくましい印象を持たれているマッチョの皆さんでもビジネスシーンでは状況に応じて他の印象に変えたいという時もあると思います。
もちろんシワシワのスーツを着て頼りない印象というのは論外で、きちんと着こなすだけで簡単にしっかりした印象がつきます。
それだけでなく、「足が短いのでもっと長く見えるようにしたい」や「太ってきたので痩せて見せたい」などという体型のコンプレックスを隠す着こなし方法や(ここを見に来ているマッチョの皆さんは鍛え続けていて太るようなことはないので大丈夫かとは思いますが。。)
例えば営業なので「もっと爽やかに」、経理なので「落ち着いてしっかり」などのように変えたい印象にする方法があります。
要素がいろいろあるので相手に与えたい印象に合わせて要素を組み合わせて実践してしてみてください。
スーツの色
色はパッと目に入ってきて、印象を決める要素の中でも特に影響がありますが、一般的なスーツの色はそんなに多くないので、難しくありません。
グレーのスーツ
グレーのスーツはシャツやネクタイの色柄を選ばずに何にでも万能な色です。肌の色や髪型も何にでも合う万能の色なのでおすすめの必ず持っていたい色のスーツです。
落ち着いた印象を与えるため、バックオフィスのような管理部門や責任のあるリーダーなどに合わせたい色です。

紺のスーツ
若々しく活動的で凛々しい印象を与えるため、フレッシュな新人や営業などが合わせたい色です。
紺と一口に言っても明るい色から濃い色までありますが、明るい色のほうが紺色の与える印象が強くなります。
しかし、明るいと膨張色になるためマッチョの皆さんは体型がより強調されます。うまく着こなすとマッチョの威圧感のある印象と、明るい紺の若々しい印象で少し派手めですがバランスがよく両方のいい印象が残ります。

黒のスーツ
厳かな印象です。冠婚葬祭やリクルートスーツで使われることから、そのイメージが強いためビジネスシーンにはあまり向きません。
スーツの柄
柄は視覚効果によって体型の印象を強調したり、隠したりすることができます。柄も色々ありますがこのような点から例をいくつかあげていきたいと思います。
無地のスーツ
余計な装飾がされていなくシンプルで信頼感のある落ち着いた印象です。装飾が何にでも合う万能なスーツです。マッチョ体型だと体を強調したいので余計な装飾がない分、体型が強調されてスタイルがよく見えます。
細く薄いストライプ
ドレスな印象があります。高級感が漂い、柄も薄くそこまで強調しないため、こちらも何にでも合うスーツです。縦のストライプはマッチョだと体型がたくましいのでバランスがいいです。縦のラインが入っているので視覚効果で縦長に長細く見えるため、横に広いたくましい体と縦長のスーツが非常にマッチします。最近サボり気味で太ってきてしまったという人もこのスーツは細くスタイリッシュに見えるのでいいでしょう。身長の低い人は体型をごまかすことができ効果的です。
ストライプ柄を選ぶときにはワイシャツとネクタイの柄に気をつけましょう。「スーツ」「ワイシャツ」「ネクタイ」で全てに柄が入っているとまとまり感がなくガチャガチャしてしまいます。柄は1〜1.5個にすることで収まりがよくバランスがとれます。
太く濃いストライプ
力強く派手な印象があります。ただでさえ体型が派手なマッチョ体型がこのスーツを着るとゴリゴリで、ただでさえ威圧感の漂っている印象が強くなってしまうので、体型が地味で華奢な人が着るといいでしょう。こちらも縦ラインが入っているのですが、線と線の間隔が広いため、細いラインに比べると縦長に見える効果は薄くなってしまいます。

スーツの種類
シングルスーツ
シングルスーツは正しくはシングルブレストと呼びます。これだと長くて呼びづらいためシングルスーツと略されて呼ばれています。(ダブルスーツも同様にダブルブレスト)
一般的で何にでも合う万能スーツです。縦一列にボタンが配列されているのでシンプルでスタイリッシュに見えます。
ダブルブレストよりも若々しくフレッシュな印象です。
ボタンの数は2つと3つが主流で、2つのほうがVゾーンが広くなり、ネクタイやワイシャツの見える面積が広くなるため、着こなしのバランスを楽しむことができます。
3つボタンのほうがクラシックで落ち着いた印象を持ちます。ウエストのより上のところから締めるのでスタイリッシュなラインになります。
ダブルスーツ
ボタンが2列に配列されているのが特徴で、ボタンが多い分、装飾感がシングルブレストより強くなります。そのため派手さが増し、装飾が多いためシングルブレストよりは着こなしが難しいのですがうまく着こなすと重厚感があり大人の貫禄がでてきます。年齢を重ねたり役職がついてきたりすると、途端に似合ってきます。ボリュームがあり体を大きく見せる効果があるので体格のいいマッチョ体型の皆さんはダブルスーツがきっと似合うはずです!

スーツパンツ
ノータック
スッキリとしてスタイリッシュなシルエットです。ウエストは少し油断すると膨らんでしまうところです。ストイックに筋トレをして体型を維持している人はこちらのほうがスタイリッシュな印象がもてます。太ってしまうからとゆとりをもって作ってしまうと、シワが入って格好悪いので、そのような作り方をするのであれば最初から少し余裕があるワンタックをおすすめします。
ワンタック
ややゆとりのあるシルエットで少しクラシックな印象があります。実はノータックほどではないですが、ワンタックもスタイリッシュなものが多いです。タックが入ることで縦ラインが強調され脚長効果もあります。お腹まわりに装飾(タック)ができるため、目に止まりやすいのでパツンパツンだとタックが開いてしまい非常に目立ちます。逆に一生懸命腹筋をサボらないでいればスタイリッシュなお腹まわりで、体づくりにも気を抜かないと尊敬されます。
体型別の着こなし
身長の低い人
身長を高く見せたいので視線を高い位置に向けさせるように白系シャツをメインにし、ネクタイも主張のあるものを選びます。
スーツの色は膨張色より収縮色のほうがよく、ストライプなど上下方向の線があると身長を高く見せる効果があります。
シングルブレストの2つボタンは大きなVゾーンでスッキリとした印象なので目線を高く持ってこれます。
立っているときにシワができないノーブレイクだとスタイリッシュに脚長効果が期待できます。
身長の高い人
スタイルがいいので何を着ても似合うのですが、ガタイがいいので威圧感を与えないようにしたいので明るめのスーツを選びます。
その理想的なスタイルを強調するためより引き締まってみせるようにシングルブレストの3つボタンで厚い胸板とウエストのくびれの対比を強調します。
足の短い人
腰高に見せたいのでジャケットの胸ボタンの位置とウエストのくびれの位置を高めにします。すると腰の位置がわからなくなるので足が長いと錯覚します。裾はシングルにすることで足の目印が一つなくなり目線が行きにくく、目立たなくなります。
お腹が出てきてしまった人
ひたすら腹筋をし、ウエストを細くするのが一番ですが着こなしだけでごまかすには、腹部を目立たせないようにしたいので濃紺やチャコールグレーなどの収縮色を選びます。
シングルブレストの2つボタンで大きめなVゾーンにすることで、目線を腹部ではなく胸筋に持っていきます。
どうでしたか?同じスーツでも着こなしによって相手に与える印象は全然変わってきます。状況に応じて相手に与えたい印象になるように着ることも大事ですし、体型のコンプレックスを隠して印象良く見せることも大事です。それぞれの用途に合わせてコーディネートすることでファッションを楽しむことができます。
皆さんならマッチョで体型がいい分、ちょっと気にするだけでかっこよく見せることができますよ!