スーツのジャケットには主に2つボタンと3つボタンがありますがこのボタン全部止めちゃってませんか?
「えっ、全部止めちゃいけないの?」、「俺はほとんどボタンは全部留めないで開けっ放しにしてるよ」
このようにボタンについてあまり意識せずに着こなしている人もいるかと思いますが、スーツスタイルに少し詳しい人だとこのボタンをいくつ留めるかご存知のはず。
「なんか一番下は外したほうがいいみたいなことを聞いたことがあるぞ。」
となんとなく聞いたことがある人や、なぜそのようにするのか理由はよくわからないという人も多いと思います。
ジャケットの一番下のボタンの役割
スーツジャケットでは2つボタンと3つボタンともに、一番下のボタンは装飾のボタンであり、留めてはいけないものなのです。
それではなぜ装飾品で留めてはいけないかというと、ジャケットを着ている人は試しに留めてもらえばわかるのですが、全部留めてしまうと生地にシワができてしまいます。
そもそもボタンを締めることを想定していないために、留めてしまうとバランスが崩れてシワができてしまうのです。
スーツはなるべくシワをつけないで着るのがマナーであります。
ということでマナーとしてシワがつかないように一番下のボタンは外すのがルールとなっているのです。
マッチョ体型だとボタンを全部外したほうが楽だなと考える人も少なくありません。
「これだとシワもできないからいいよね!」
しかし、これもスーツスタイルではルール違反になってしまうのです。
前回の記事に書いたように、
ワイシャツは元々下着と考えられていました。
ボタンを全部外してしまうと下着(ワイシャツ)が全部見えてしまいますよね?。
ワイシャツは下着という認識なので極力見えないように着こなすことが大事なのです。
椅子に座った時
スーツで過ごしているといろいろなシチュエーションが出てくると思いますが、椅子に座っているときにはジャケットのボタンはどうしたらいいのか?と悩んだことってありますか?
「特に何も考えてないけど」、「まさか立っているときとなんか違うの?」
実は座っているときはジャケットのボタンは外すのがルールなのです。これも立っているときと理由は同じで、ボタンをしたまま座っているとジャケットにシワができてしまいます。
ボタンを外して座るとシワが寄ることを防げるので座っているはボタンは外すのです。
これを知っていて、座るときに片手でスッとジャケットのボタンを外す人ってなんか粋でかっこよく見えてしまいますね!皆さんもぜひ座るときにはジャケットのボタンを外してみてください。知る人が見れば「あっ、この人わかっているな」と感心されますよ!