ビジネススタイルの服装といえばスーツ。それはわれわれマッチョでも服装は変わりありません。
そのスーツを着たときにきれいに見せるにはジャケットとワイシャツのバランスをどのように取ればいいか悩んでいる人も多いかと思います。
よく、 私たちがジャケットとシャツのバランスを取るとき袖口をシャツのカフスが1センチほど覗くくらいが良いと言われることが多いと思います。
早速答えを言ってしまうと。。。 それは正解です。
では、その根拠は何なのかご存知でしょうか?
ワイシャツを袖から出す理由
その理由は、はるか昔ヨーロッパのルネサンス時代に遡ります。
シャツとジャケット襟とカフスのバランスの考え方はその頃にできており、現在もその頃から考え方に変化はあまりありません。
ルネサンス時代から襟のボリュームとカフスのボリュームは同じように見せることが定義でありました。
現在でも、その考え方が引き継がれており、ジャケットの後ろのシャツの襟の出る分量と、袖口からシャツのカフスが出る分量は同じように見せることが大事にされているのです。
しかし、同じ分量と言っても正確に「同じ長さを出す。」というよりは「同じように見せる。」ということが大事ですので、わざわざ何センチ出ているか測ることまでする必要はありません。
逆に同じ分量だからといって5センチも10センチも出てしまうとこれはまたこれでバランスが悪くなるのでスーツスタイルの着こなしは1〜2センチ覗くくらいがちょうどいいのです。
このような背景からジャケット袖から1センチくらい出すのが良いということが言われています。
袖だけじゃないジャケットとワイシャツのバランス
スーツを着こなすときに袖がワイシャツから1センチはみ出すことだけ気にして着ていたという人も多いと思いますが、今度からは襟も袖と同じ量ジャケットから覗くように気をつけましょう。
袖の部分は、背面なので自分で後ろ姿を見るのはとても見にくいのですが、鏡などで襟の部分も袖と同じくらいワイシャツが覗いているか確認してみましょう。

歴史背景を勉強する理由
ところで、このように「なぜいきなり歴史の勉強みたいなことをしなければいけないの?」
と当然みなさん思っているかと思います。
その理由は現在も昔からスーツの形が変わってないように「きれい」と感じるポイントも変わっていないのです。
みなさんが筋肉を鍛える時に上腕二頭筋がマッチョに盛り上がっていると「かっこいい」と感じることとおなじです。私たちが生まれる前の時代から進化していないのです。
スーツスタイルは歴史のあるファッションで、みんなが共通の認識で「きれい」と感じるポイントも語り継がれてきていているのです。
このように成り立ちである歴史背景を知りつつ、着こなし方を知っていくと、遠回りしているようで実はおしゃれ度をあげる近道になるのです。基礎がわかる分メキメキとおしゃれレベル度が加速していきます。
ファッションを考えていると、何が正しくて、何がダメなのかスランプに陥ることがいずれ出てくる場合があります。そんなときにも成り立ちを知っていると知らないでは対処できる能力が全然違ってきます。
何が正しいかわからなくなって、迷ってしまった場合は原点である成り立ちまで戻れば自分を取り戻すことができます。
成り立ちや先人のカルチャーに尊厳をもちつつ、これらの知識を踏まえた上で自分なりの着こなしを取り入れてみて楽しんでください。